03 July 2012

幸せの経済学


『幸せの経済学』というドキュメンタリー映画を観ました。
とても良い映画だったので、その映画の感想をまとめてみました。
ちょっと長いけど読んでもらって、みんなとシェア(共有)できたら嬉しいです。
(文責‥ゆかり)

人や自然とのつながりを取り戻す暮らし方 
~『幸せの経済学』より 経済問題+地球環境問題+エネルギー問題~


1.グローバリゼーションが生んだ問題…世界の貧困という問題
グローバリゼーションの拡大は、様々な問題を引き起こし、先進国の消費文化の押し付けは、辺境の地の人々の生活スタイルまでも一変させました。本来あった自然との関わりを切り離し、人との繋がりを希薄化させることにより、彼らのアイデンティティーや伝統文化の誇りまでも奪ってしまったのです。そして、私たちも大企業の広告や宣伝に惑わされ、消費こそが経済の発展と思い込まされているということに、気付かなければなりません。値段が安い物を生産できるということは、その代償を払わせられている人がいるということです。それは、貧困の問題でもあるのです。グローバリゼーションの犠牲になっている人たちがいるという認識を持ち、自分の生活の範囲で支援できる方法を考えていく必要があります。

2.ローカリゼーションが世界を変える…大切なのは地域とのつながり
遠い外国から輸送コストをかけて入ってきた商品が、自分の住んでいる地域で作られている商品より値段が安いという矛盾が普通にあります。多国籍企業や大企業は、自由競争という建て前のもとに、弱者(地元の農業や産業)を排除してしまいます。そのことを防ぐためには、私たちはもっと自分の消費に責任を持って、正しい選択する必要があります。安くて体に悪い食べ物を食べ続け、節約したお金でブランド物を買うことは、意味のないことです。値段が安いということを最優先にするのではなく、自分の消費(お金)が地域に還元される買い物をしていきましょう。毎日の買い物に意識を持つことで、地域経済、もしくは世界経済までも、変えることができるかもしれないのです。そのことは、決して難しいことではなく、普段少し気を付けていること、例えば、地産地消であるとか、地元の産業に関心を持つという意識だけです。地域力を取り戻し、持続可能で自立した暮らしを目指すコミュニティの構築として、ローカリゼーションが今必要とされているのです。

3.持続可能な開発を進めるために…未来のために自分たちが出来ること
 今までの「今の自分たちさえよければいい」という考えを変えてなければなりません。これからの地球のためには、持続可能な開発を進めるべきです。持続可能な開発のためには、環境の保全が必要不可欠と考えられています。人間も地球も健康でなければ、持続的な活動をすることができません。これから先の未来のためにも、化石エネルギーや原発に頼った生活を見直す必要があります。限りある資源を節約することは、生活を我慢することではありません。持続可能な開発で、再生可能なエネルギーを生活に取り入れることができるからです。そのことにより、より安全で快適な生活を送れるのであれば、何も問題はないと考えます。エネルギー産業により今まで莫大な利益を受けて、利益のために環境を顧みない企業は、その体制を改めるべきではないでしょうか。私たちも、何も行動しないことは、それを認めているということになります。

4.ヨガ的生活を考える…本当の幸せとは?
 私たちは、現在多少の悩みや心配事があったとしても、それは明日まで生きられないかもしれないというほどの問題ではなく、病気でない限りヨガをすることができます。そして、ヨガ的生活を送るということは、単に自分の生活にアサナや瞑想を取り入れるということだけではないと思っています。もっと深い意識で、ヨガ的な生活をしているといえるように実践していくことは、自分の意識しだいでもあるので、決して難しいことではありません。自分の幸せに止まるのだけではなく、意識をもっと外に広げていくことも大切だと考えます。自分が幸せになることは、もちろんとても大切なことですが、未来のことや他者のこと考えない幸せは、ヨガ的ではないと思います。何も知らない幸せを選択するのではなく、今ある現状を認識し受け入れて、もし、それが自分の生活する上で本位ではないと思うなら、時には外に発信して行動することも大切なことではないでしょうか。広い意識を持ち、ヨガの本来の意味するところの「つながり」を大切にして、みんなが幸せを実感できたらいいですね。


【映画の紹介】 DVDも出ていますので、機会があったらぜひ観てください。


『幸せの経済学』


『ミツバチの羽音と地球の回転』








3 comments:

Anonymous said...

ゆかりさん、ありがとうございます!
見に行きたいと思いつつ見に行けてなかったので、要約&感想を拝見できてよかったです。
私たちは目の前の豊かさが本当の豊かさなのかをよく考え、
もっと自分たちの足元に目を向けていくことが必要なのだなと感じました。
その中で、自分にできる選択をしていきたいと思います。
とても勉強になりました(*^^*)

Anonymous said...

先のコメント、ゆみさとでした。

Yukari said...

ゆみサン、コメントありがとうございます。
私はドキュメンタリーは映画を観ると、考えすぎてしまうので、実はあまり得意ではないのですが、この映画はとても良かったです。
自分で説教くさい!(笑)と思いましたが、気がついたことや感想を書かせてもらいました。