17 July 2012

マーガリンの悪影響 ―トランス脂肪酸について

体とマインドは繋がっています、体が精神的に影響あります、精神が体に影響あります。体は食べ物で作られています。全ては繋がっています。 だから考えれば考えるほど食べ物が大事ですよ。皆さん体に入れている物ずいぶん注意していますか?


下の文責:ゆみさと

私たちに馴染みのある食品、マーガリン。コンビニで売っているパンのほとんどに使用されています。
そのマーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」という油脂が、健康に悪影響を及ぼすと、諸研究から報告されています。トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニング(お菓子に使われる油)などに含まれますが、植物性油脂と表記されているものにも多く含まれる場合があります。

トランス脂肪酸は油脂に水素を加えて作った合成化合物であり、自然界には存在しない構造でできています。そのため、「食べるプラスチック」「狂った油」などと呼ばれることがあります。では、具体的にトランス脂肪酸は私たちの人体にどのような影響を与えるのでしょうか。トランス脂肪酸に対する各国の取り組みもあわせて、お伝えします。

◆諸外国における研究結果
トランス脂肪酸の過剰摂取は、
○冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症等)を増加させる可能性が高い。
○肥満、アレルギー性疾患(喘息、アレルギー性鼻炎等)について、関連が認められた。
○妊産婦・胎児への影響(胎児の体重減少、流産等)について、報告されている。

トランス脂肪酸は善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やします。体内で他の油脂と同じように吸収・代謝されるため、体に特別蓄積しやすいということはありません。ただ、自然界にはない油脂なので、人体では分解しにくかったり、代謝のために他の栄養物質を過剰に消費したり、細胞の中に入り込んで細胞の働きを狂わせたりしてしまいます。

WHO(世界保健機構)の勧告
トランス脂肪酸摂取を総エネルギー摂取量の1%未満とする。

◆諸外国での対応状況
○デンマーク、スイス:脂肪及び油脂中のトランス脂肪酸含有量を2%未満とする。
○オーストリア:工業由来のトランス脂肪酸含量が2%以上の油脂の国内流通を禁止する。食事摂取基準では、トランス脂肪酸摂取量をエネルギー比1%未満とする。
○イギリス:食事摂取基準では、トランス脂肪酸摂取量のエネルギー比2%を超えてはならない。
○アメリカ:トランス脂肪酸の含有量を表示義務項目とした。ニューヨーク市、カリフォルニア州ではさらに厳しい規制を設けている。
○韓国:トランス脂肪酸の含有量表示を義務化。
○インド:2010 5 月に、インド食品安全基準管理局(FSSAI)は、バナスパチを含む部分水素添加植物油のトランス脂肪酸の上限を10%に規制し、更に3 年以内に5%に削減するという規制案を示した。

ここに挙げた国は一例であり、他にもトランス脂肪酸に対して規制を設けている国々があります。
日本はまだ食の安全に関して意識が低く、添加物等への規制も緩やかです。食の安全に関心がある方はこちらもご覧ください。
『やさい安心くらぶLLP


 私たちは自分の選択で、自分の肉体を大切にすることも、ないがしろにすることもできます。みなさんはどんな選択をしますか?


<参考>
『食品と暮らしの安全』
日本で販売されているマーガリンに含まれるトランス脂肪酸の割合をブランドごとに調査したデータです。

wikipedia
トランス脂肪酸についてもっと知りたい方はこちらをどうぞ。

山形の個人で開業されているパン屋さん、ケーキ屋さんでは、マーガリンを使っていないところが多いようです。お店の人に聞いてみると、教えていただけます。


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